1万円台SIMフリースマホ続出の影で怯える国内メーカーたち

今月だけで低価格SIMフリースマホの市場投入が2件と、1万円台で購入可能なスマートフォンが続々登場しています。Google傘下のモトローラ社製「Moto G」, 国内企業シネックスインフォテック社製「freetel」など、どちらも「最低限の機能を盛り込んだ格安スマートフォン」としての位置づけでライトユーザーのニーズを満たすのが狙いでしょう。

iPhoneに市場を食い荒らされた上、”中”性能で低価格帯のスマートフォン登場でいよいよ先が見えなくなってきた国内メーカー、形勢逆転の兆しは現れるのでしょうか?

まずはざっくり「Moto G」と「freetel」について紹介しておきましょう。

 

Moto G

http://www.anandtech.com/

引用:http://www.anandtech.com/

「高品質の体験を、現在のハイエンド機の3分の1の価格で提供する」と公式でも言っているように、Googleが今度はスマホ市場で、それもたった179ドル(およそ18,000円)で「バラ撒き」をはじめます。Chromcast といい、Nexus7 (2012年モデル) といい、Googleはたまに利益を度外視するのが恐ろしいところですが、端末を低価格で提供することで、Google 依存者、もといGoogle エクスペリエンスを着実に世界へ浸透させています。

「Moto G」の性能はというと、画面 4.5 インチHDで 1.2 GHz Qualcomm Snapdragon 400 (クアッドコア)プロセッサ搭載でOSも2014年1月には「Android 4.4」(通称「KitKat」)へのアップグレード予定。

詳しいスペックについてはこちらを参照。

残念ながらこちらの「Moto G」、現時点では日本市場への投入は予定されていないようですが、個人輸入でも3万円を下回る価格で手に入れられるので、日本でも購入を検討されているユーザーも少なくないのではないでしょうか。

Nexus 5」の国内販売だけでも大きなサプライズだったので、さすがにGoogleも空気を読んだようです。

これだけのスペックでこの価格帯。スマホを持ちたいとせがんできたお子様をたった18,000円で黙らせられる、それがGoogle エクスペリエンス。最新OSで無料ゲームアプリも充実、それがGoogle エクスペリエンス。I’m a slave to Google!!

 

 

freetel

http://www.freetel.jp/

サイズ 116.5 × 61.5 × 11.3 (mm)
プロセッサー SC7710 1GHZ
帯域 ■ GSM:850/900/1800/1900MHz
■ WCDMA 850/1900/2100MHz
バッテリー容量 1500mAh
OS Android 4.1.2
無線 IEEE802.11 b/g/n、 Bluetooth 2.1
外部メモリ最大対応容量 32GBまで対応

Moto Gと比べてしまうと、ご覧のとおり性能面ではかなり見劣りしてしまうこの「freetel」ですが、現状国内SIMフリーでは最安値の12,800円(市場想定価格)となっています。なんだか日本通信のIDEOSを彷彿とさせる無難なフォルムですね。

 

海外用のサブ機として

 

公式でも「海外旅行の際に」と言っているあたり、「旅行先でなくなってもいいようなサブ機」を求めているユーザーへうまくアピールができています。こんなこと言うのは大変失礼ですね。すいません。でもそんな風に気軽に購入しちゃいそうになる価格帯なんです。

海外旅行者には必須の「デュアルSIMカードスロット搭載」で、容量はMicro SDカードで32GBまで拡張可。おまけに、日本での番号をそのまま利用可能な海外の安いSIMも端末に挿入可能となっており、テザリング機能も標準搭載。

かなりターゲット層をしぼった売り方ではありますが、人気機種で釣って2年縛りの回線契約をさせる某携帯キャリアと違ってかなり良心的な売り込みとなっています。

MVNOプランとの期間限定販売も行っているようなので、興味のある方は公式を参考にしてみてください。

 

回線と抱き合わせでしか売れなくなった大手国内メーカーたち

 

au, Softbank, Docomo, とにかくどのキャリアもトップはiPhone一色となってしまった日本のスマホ市場。なんとも悲しい事態です。とはいえ、日本でもソニーの「Xperia Z1」や、シャープの「AQUOS PHONE」などまだまだ魅力的な端末はあります。

 

でも高い。それもべらぼうに。

 

でも今なら実質0円だよ♪ きみもおいでよ♪

 

ほんとは黄色いマーカーでも引いてやりたいぐらいですが、携帯キャリアはなにかと甘いこと言ってお得感を演出します。また、人気機種はできるだけ高額な通信プランしか選べないようになっています。月々の携帯電話使用料が6千円以上なんてもう当たり前。

残念ながら、日本では「端末」と「回線契約」を切り離して考えることができない人間がまだまだたくさんいます。決して大げさに言っているワケではなく、多くの人がいまだに「携帯電話と回線はセットでしょ?お店のおネエちゃんに全部まかしておけば安心!」というのが現状ではないでしょうか。ようやくニュースでも取り上げられるようになってきた「MVNO」ですら、認知度は26.2%(参考)。でも実際メインとして使ってるのは1パーセントにも満たないのかもしれませんね。

 

 

国内メーカーの技術力

 

少し個人的な話になりますが、ソニーのVAIOシリーズにハマった学生時代から斬新なガジェットを求め続け、はや8年。ふと部屋に転がっているガジェットのメーカーを見てみると、アメリカ、台湾、韓国、中国…。

学生時代、最高に輝いていた国内メーカーの面影はいまやもうかすれて見えてしまいます。

Googleのように「バラ撒き」をしてユーザーを囲い込む勇気も無ければ、斬新なアイデアで勝負してやるという勢いも薄れてきている、かつてのモノづくり大国ニッポン。ガラパゴスで発揮できていた「おもてなし精神」を忘れ、人気製品の後追いすらも中途半端に終わらせてきた日本のメーカーたち。今後のSIMフリーの浸透で、ますますスマホ市場から撤退する企業が増えてくるはずです。

でもやっぱり国内メーカーは応援したい。さすが日本ブランド!そう思える日がまた訪れることを願ってる人が私以外にもまだたくさんいるはずです。

 

そのためにも、メーカーはメーカー、回線は回線、というように完全に切り離して、ユーザーが自由に選べる時代がそろそろ来てもいい頃です。

 

そんなことしたらみんな安価な海外製品ばかり買ってしまって、結果的に国内企業の競争力が落ちる?

 

遅かれ早かれSIMフリーの波が来るのはわかっていたはずです。今Nexus 5 のTVCMがSIMフリーの解説付きで流れてないだけまだマシなもんです。

 

  • おサイフケータイ搭載SIMフリー
  • デュアルSIM 両3G対応スロット搭載SIMフリー
  • フルセグ搭載SIMフリー

 

技術的にはどれもすでに実現可能でしょうが、どこのメーカーもそんな端末作りません。

通信キャリアとの契約ありきでの開発しかしませんから。

 

でもそのキャリアも、もう頼みの綱はiPhoneと経済的に余裕のある高齢者層のみ。ただひたすらに回線契約数を伸ばす。

 

スマホ黎明期に大きく出遅れた日本の携帯メーカー。

SIMフリー黎明期ともいえるこの転換期にまた同じ轍を踏んでしまうのでしょうか。

 

ケータイを利用するのはキャリアか、ユーザーか、そんなに難しい問いかけでもないはずです。

素直にユーザーのニーズにこたえる端末を開発し続けていれば、おのずとユーザーはついてきてくれるのではないでしょうか。学生時代、私がソニーの製品発表会のたびに胸躍らせていたように。

 

 

なんかクサくなってきたので、このへんでSIMフリー入門者へ向けてメッセージ。

 

私個人としては、プライベートのスマホ月額料金を実質1000円以下で運用するようになってもう半年以上が経ちますが、何一つ生活で不便さを感じていません。無料音声通話アプリも充実して音質も安定してきましたし、もっともっと多くの人にSIMフリーの良さがわかってもらえたら嬉しい限りです。

そして日々、こうやって「SIMフリー啓蒙運動」に励んでいます。兄弟、母にもSIMフリーを半ば強制的に所持させ、通信費の大幅コストカットを実現。残すはオヤジのみ。

仕事でMVNOプランはやっぱりキビしいかな、と思いながらも、先日の日本通信の「スマホ電話SIM フリーData」みたいなニュースを見ると、まだ諦める気にはなれません。

MVNOでのSIMフリー運用は、家族に紹介しても喜んでもらえると思うので、仕入れておいて損はしない知識だと思います。

 

 

上記で紹介した端末以外にも、すでに国内で手に入れられる1万円台のスマホは多数発売されており、今すぐにでもSIMフリーを試したい!という方はこちらも読んでみてください。

 

2万円以下で買えちゃう超オススメ国産SIMフリースマホまとめ

3万円以下で買えるおすすめのSIMフリータブレットまとめ

スマホの維持費を月額980円にして思ったこと

 

国内だけでなく海外でも通信費を節約できるので、是非この機会にSIMフリーについて興味を持ってもらえたら幸いです。

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国外での出稼ぎで適当に稼げたので、アジアで長期バカンス中。日本社会に復帰する気など毛頭御座いません。面倒臭い取材やら乞食まがいのご相談も一切対応しません。しばらくタイ語はじめとする言語の強化に集中します。ニンゲンコワイ

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3 thoughts on “1万円台SIMフリースマホ続出の影で怯える国内メーカーたち

  1. freetel 増田

    初めまして、freetelの企画開発をしているメーカーのプラスワンの代表を務めております増田と申します。
    この度はブログにご紹介いただきまして誠にありがとうございました。
    「旅行先でなくなってもいいようなサブ機」を求めているユーザーへうまくアピールができています。こんなこと言うのは大変失礼ですね。すいません。 とありますが、その通りだと思います笑。
    通信料ももっともっと下げられますし、端末もこれで十分というものが必要だなーと思っていました。
    でもどうせなら1からこだわって自分で、しかも日本品質にこだわって出してみようと製品化いたしました。
    これからもがんばりますのでなにとぞよろしくお願いいたします。

    プラスワン 増田

  2. 世界のぼっち世界のぼっち Post author

    プラスワン 増田様

    はじめまして、グローバルスポットの藤井です。

    まさかこの場で直接コメントをいただけるとは思ってもいませんでした。
    また、大変失礼な書き方をしてしまったこと、改めて謝罪させていただきます。

    とは言いながらも今日書いた記事でも同じような紹介の仕方をしてしまい、もはや頭が上がりません。ひねくれものの運営しているブログなので、その辺はお許しください^^;

    とはいえ、他メディアでのプレス記事を見たときから、ニッチながらもターゲット層がしっかり意識できているなと大変感心しておりました。

    今後も折に触れて貴社の製品紹介させて頂きますので、何か間違いやご指摘などありましたらいつでもご指導下さいますようお願い申し上げます。

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