下手すると詐欺 クラウドファンディングで100万ドルもの出資金が消えるかも

私自身、よく IndiegogoやKickstarter のプロジェクトには出資しているので、今までの出資経験も踏まえて、最近Indiegogoで物議を醸している事件について書いてみようと思います。

 

まずクラウドファンディングの前提として…

 

およそ5割のプロジェクトはスケジュール通りにはならない

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あくまで私が出資したプロジェクトで、かつすべてプロダクト系なので、クラウドファンディングサイト全体で見れば、スケジュールの遅れや出資金の返還などが起こる確率はもう少し下がるかと思います。ですが、基本的に「これイイ!」と思うプロジェクトほど、資金調達をしたにもかかわらず志半ばで頓挫してしまうことが多いです。

最近では、名刺をスマホにかざすだけで登録してある個人情報を読み込んでくれる「TouchBase Technologies」が、一身上の都合でプロジェクトを遂行できなくなり、PayPal経由で返金処理が行われました。

名刺をここで新調しようと思っていたので、とても残念ですが、きちんと返金してくれただけまだマシです。

 

 

一歩間違えれば詐欺

 

最近クラウドファンディング界隈で話題になっているのは、「Healbe GoBe」という健康管理系のウェアラブルデバイスで、内臓センサーで摂取カロリーを計算して様々なデータを掃き出すというものなのですが、Indiegogo, PayPal 両者の審査を通過し、信頼できる企業だと認められたにも関わらず、プロジェクト進行中にデバイスについて指摘があり、Indiegogo側もそのデバイスのパフォーマンスを確認することができなかったことから、現在非難が殺到しています。

「コンセプト」に対して出資するのですから、まだ「実物」が存在しない場合もあり、その場合は、同様にその「効果や効き目」も確認する手段が無いのも明らかです。プロトタイプによる動作確認などがどの程度運営側によってチェックされるのかは不明ですが、医療デバイスとして、ログやトラッキングなどの行為を行わずに、カロリー計算の他に、肥満率が測定できるのかという疑問がどこかから寄せられたことが今回の事件につながったようです。

メーカーの「Healbe」側は、GoBe では使用者の水分補給レベルや、睡眠習慣、ストレスレベルなどから測定するとの主張でしたが、明らかに確認できる3つのセンサーのみで「ブドウ糖」の測定を行って結果を吐き出しているようで、デバイスとしての信頼性が一気に揺らいだ形となりました。

すでに 2,000人以上のユーザーが出資し、100万ドル近く資金調達したのですが、コメント欄をご覧いただいてもわかるとおり、「返金して欲しい」という旨の書き込みばかりです。現在Indiegogo側がメーカーと協議中ですが、最悪の場合出資金はすべて消え、Indiegogo側の信頼もガタ落ちという結果になります。

 

 

2番煎じ、3番煎じ

 

新たなデバイスのドキドキ・ワクワク感が好きな人からすると、両クラウドファンディングは見ているだけでも楽しいのですが、長い間見ているとだんだん新鮮味の無いプロジェクトが目に付いてきます。

初期コンセプトの改良版、程度ならまだいいのですが、丸パクりじゃないか…と思わせるプロジェクトもちらほら。

また、下手すれば出資するだけして逃げられてしまうなんて可能性もあるので、サイトの審査を通ったから安心。というワケではないのが実情なようです。

 

私も出資した4つのプロジェクトのうち、先月だけで2つのプロジェクトの返金処理が行われましたが、それでも真剣に作っている人間を応援する気持ちはあまり変わらないので、今後も支援は続けていくと思います。

 

ここから余談です。

 

 

やっぱり日本では流行らないのかも

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これからクラウドファンディングサイトを運営しようとしている(厳密に言うと運営しているけどコケた)人間が言うのもアレですが、やっぱり確信を持てないものに出資とか、「将来性」にある程度まとまった金額を投じられる人は、今の日本には少ないんじゃないかなぁと思うことも多いです。日本国内のどのクラウドファンディングサイトがどうだこうだと言うのも自分の現状を見ているとむなしくなるだけなので避けますが、全体的にそれほど賑わってない感じが否めません。

国民性の問題でしょうか、それとも純粋に認知度の問題でしょうか。下手すると「グルーポン」と勘違いされかねない「クラウドファンディング」、重箱を空けたらコレジャナイオセチだなんてことも十分ありうるのも事実。

 

 

もうおせちの話は聞きたくない

 

グルーポンの日本法人の関係者からすると、もう本当におせちの三文字はトラウマ化しているかもしれませんが、結構そういったショッキングな事件は長く尾を引くものです。個人の黒歴史程度ならすぐに風化してしまうものですが、それが企業となると10年、20年、下手すれば末代までのなんとやら。

結局のところ「不安」が解消できるまでは、なかなか消費には結びつかないでしょうし、その「不安」が結構長いこと留まってしまうのも日本というマーケットの特徴なのかなぁと。

行け行け、押せ押せの時は日本国民総出でみこしに担がれているぐらい勢いがありましたが、崩れる時はホントに一瞬でした。

ある意味とばっちりとはいえ、あの事件以来あまり大々的にグルーポンの名前を聞くことも少なくなりました。

 

 

グルーポンみたいなモンです…。

 

それなりに IT業界に詳しい人に「クラウドファンディングとは」を説明するときは、この一言でだいたい理解してもらえると思うんですが、素人さんに同じ説明をしようとなると、「グルーポン」というキーワードが一瞬にしてタブーになります。私も、(PayPalの審査通過済みにもかかわらずコケた)クラウドファンディングサイト「WariCan」を、一応現在進行形で運営してはいるのですが、誰かに説明する時は、なるべくそのワードは避けています。

 

グルーポン ⇒ おせち ⇒ 詐欺!ダメ、ゼッタイ!

 

個人的には、きちんとお話させていただいて、実物を見てから掲載の交渉をお願いしているのですが、消費者側からすればなるべくリスクを負いそうなものには触れたくないですよね。

 

 

すでに海外で資金調達に成功して、製品化されたものをローカライズ。

 

これ「WariCan」のコンセプトなのですが、すでに海外で製品化されていて、ある程度の評価を得ているものをプロジェクトとして見込み客を集め、目標額に到達した段階で大量注文し、売り上げ金額と仕入れ額を差し引いたものの中から、ローカライズの費用に充て、日本市場に投入する。

っていうのが、それなりに需要ありそうかななんて思ったんですが、思いのほか何のフィードバックも得られずこんな状態になってます。

 

最後だけ宣伝になっちゃいましたが、「WariCan」のコンセプトに共感できるという方は是非コメントなりご意見なり頂けると嬉しいです。(ちなみに物流は某ロジスティクスを利用する予定です。)

 

現状、斬新なアイデアや個人的に欲しいものが海外に多いので、海外製品を主体にしていますが、日本でもものづくりを支援する環境が今後もっと整って行ってくれればと願うばかりです。

 

 

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国外での出稼ぎで適当に稼げたので、アジアで長期バカンス中。日本社会に復帰する気など毛頭御座いません。面倒臭い取材やら乞食まがいのご相談も一切対応しません。しばらくタイ語はじめとする言語の強化に集中します。ニンゲンコワイ

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